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なんちゃって急性期病棟と療養病棟の逆風、地域包括ケア病棟の順風がセラピストのキャリアデザインに影響する

2016年度診療報酬改定では、なんちゃって「急性期病棟」と「療養病棟」に強い逆風が吹いた。

「重症度、医療・看護必要度」が見直され、7:1一般病床がさらに絞られることになった。

また、「医療区分」の評価方法が厳格化され、療養病棟の収入に影響が出ている。

例えば、今まで最も重症である医療区分3に酸素療法が含まれていたが、酸素療法の条件が「常時流量3L」「急性増悪患者であること」などの条件が設定された。

この条件に該当せずに酸素療法をしている状況が一般的であるため、医療区分3から多くの患者が外される事態となっている。

このように急性期病棟と療養病棟は、明らかに絞り込みが行われており、病床機能の転換が求められている。

しかし、地域包括ケア病棟は順風満帆である。

2016年度診療報酬改定では、地域包括ケア病棟入院基本料は据え置きとなり、包括化されていた手術や麻酔が出来高となった。単純に手術件数が増えれば増収となる。

また、施設基準である「重症度、医療・看護必要度」も「A項目1点以上またはC項目1点以上」となり、対象範囲が広がり、事実上の緩和措置となった。

地域包括ケア病棟の在院日数期限は60日間であるが、これは言い換えると60日間は入院基本料は定額で維持されることになる。

10対1病棟の入院基本料1,332点であるが、重症患者ではない場合は医療行為が少なくなり、平均的な患者一人の一日当たりの点数が2,500点程度になる病院が多い。

しかし、地域包括ケア病棟では3,000点前後が60日間に限り、毎日算定できる。

つまり、明らかに国は軽症患者が多い急性期病棟や療養病棟に対して地域包括ケア病棟へ転換への選択肢を提示してる。

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地域包括ケア病棟の順風満帆は、セラピストにとって関係のない話だろうか?

地域包括ケア病棟は、リハビリテーション医療は包括となっている。そして、入院する患者像もさまざまである。

つまり、急性期や回復期と違って、疾患を治すリハビリテーション医療だけでなく、その人の生活を支えるリハビリテーション支援がより求められる病棟である。

病院に勤める理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、国の施策を十分に把握しながら、キャリアデザインを行っていかねば、市場から評価されないセラピストになる可能性がある。