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ホランド理論から考えるPT・OT・STの働き方

ホランド理論ではパーソナリティーとキャリア・クラスター(仕事の種類)のマッチングを重視しており、マッチングがうまくいけば、その人の自己概念を仕事の中で表現することができると考えている。
下記に示す表1がそれぞれのパーソナリティータイプにマッチングする仕事の内容である。

表1 ホランド理論におけるホランドタイプとキャリア・クラスター

パーソナリティタイプ キャリア・クラスター
現実的 (Realistic) 技術
研究的 (Investigative) サイエンス
芸術的 (Artistic) 芸術
社会的 (Social) ソーシャル・サービス
企業的 (Enterprising) 管理的ビジネス
慣習的 (Conventional) ルーティン的ビジネス

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士においても、パーソナリティーと仕事の内容の一致は極めて重要である。

自身がもつ自己概念を仕事の中で表現することができれば、仕事のやり甲斐が高まり、より能動的に仕事に取り組むことができる。

能動的に取り組める仕事は、高いパフォーマンスを発揮しやすいことから、給与や処遇の改善などの高影響も生じやすい。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は卒然教育として養成校にて、一人前のセラピストになるため必要な知識を学び、そして臨床実習にて様々な経験を得る。そして、国家試験に合格した後は、目の前の患者や利用者の状態が少しでも良くなるように一心不乱にリハビリテーション関連の業務に取り組む。
しかし、臨床経験が3年から5年ぐらいになってくると、「違和感」を感じるようになる。
以前は熱心に取り組んでいたリハビリテーションの業務に対して、モチベーションがなかなかあがらないという違和感である。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として働き出し、臨床での経験や仕事内容の習熟が進むと、セラピストとしての最初のハードルを超えつつある。また、日々の仕事では、様々な出来事が起こり、自分の価値観が揺さぶられる。

組織に従順に仕事をしていれば、毎日が平穏に過ぎ、給与をもらうことができるが、何か物足りなさを感じるのが臨床経験3年から5年の時期である。

この時期に自分らしさを明確して、自分らしさとマッチングする仕事に取り組むことができる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はその後の10年間、20年間に渡り、仕事へのやり甲斐を持ち、高いモチベーションで仕事することができる可能性が高い。

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しかし、自分らしさ、すなわちパーソナリティーと仕事内容のマッチングへの努力を怠る理学療法士、作業療法士、言語聴覚士も多く、そのような人たちはいつまでたっても、違和感を感じながら働く事になる。

仕事とは自分を表現する手段である。

ホランド理論に基づき、自分らしさを追求し、自分らしさを発揮出来る仕事に邁進することがこれからの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士には求められる。