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倒産・失業というリアリティのない医療機関・介護事業所はいずれ行き詰まる

現在、医療機関や介護事業所には、「ハイブリッドな能力」が求められている。

急性期病床は、重症対応、認知症対応、高ベッド回転対応、在宅復帰対応
地域包括ケア病床は、ポストアキュート対応、在宅入院患者対応、在宅復帰対応
療養病床には、重症対応、在宅復帰対応、看取り対応

これらの事例のように、今日の医療・介護制度では、各施設や事業所に複合的な能力が求められる。

多くの医療機関や介護事業所は、複合的な能力を高めることを苦手としているし、複合的な能力を高めることは、非常にハードルが高いと考えている。

「一つのこともできないのに、他のことに取り組めるわけがない」という意見が現場や責任者からよく聞かれる。

逆に言うと、「一つのことができれば、他のことはできる」ということである。

次に、老人保健施設の在宅復帰とターミナルケア加算に関する資料を記載する。

老健資料

第105回 社保審 介護給付費分科会 資料

在宅強化型老健は、ターミナルケア加算の算定割合が多いという資料である。

「一つのことができるようになると他のことができるようになる」ということを示す象徴的な資料である。

ハイブリッドな機能を持つことができずに経営状態が厳しい医療機関や介護事業所は、「たった一つのこともできない能力の低い事業所」なのかもしれない。

一つのことができれば、二つ目のことができる。

こんな当たり前のことが、なぜできないのか?

それは、「一つのことを達成させなければ、経営が行き詰まり倒産するかもしれない」というリアリティが、医療機関や介護事業所内にないからではないだろうか。

「一つのことを何が何でも達成させる」という気概は、危機感というリアリティーからしか生まれない。

今日の医療・介護制度は、そういった危機感を有することができない医療機関や介護事業所を淘汰する仕組みである。

一つのことを達成させる。

そうしなければ、ハイブリッドな能力をもつ組織にはなれない。