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新たに設定された回復期リハビリテーション病棟の質に関する指標を読み解く

2016年度診療報酬改定では、回復期リハビリテーション病棟に新たなアウトカム評価が導入された。

回復期リハビリテーション病棟は新設された2000年より様々なアウトカム評価が導入されてきた。

在宅復帰率の評価
取得単位数の評価
人員体制の評価
重症受入れの評価
ADLの改善の評価

など、常にアウトカム評価により収入の高低が決まる病棟として位置づけられてきた。

回復期リハビリテーション病棟は
中央社会保険医療協議会の審議において
不適切な単位取得
効果の低いリハビリテーション
回復期リハビリテーションの対象から外れる症例の受け入れ
などが常に議論され、制度変更の議論が絶えない病棟である。

2016年度より、リハビリテーションの効果に係る実績が一定水準以下の場合は、7単位以上の単位を入院料に包括される仕組みが導入されることになった。

また、包括された単位数は、リハビリテーション充実加算の計算に用いることができないため、7単位以上が包括された場合、リハビリテーション充実加算の算定も困難になる。

まさに、回復期リハビリテーション病棟を事業の中心として位置付けている医療機関にとっては、ダブルパンチを受けることになる。

では、「リハビリテーションの効果に係る実績が一定水準以下」とはどのような定義になっているのだろうか?

 

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「各患者の入棟時から退院時までに増加したFIM運動項目の総得点を、各患者の在棟期間を算定日数上限で除した数の総和で除した数値が、27未満であった場合、一定水準以下の質である」と判断されることになった。

質を上げていくためには二つの要素を高めていく必要がある。

一つ目は、FIM運動項目の得点を上げるために、質の高い理学療法・作業療法・言語聴覚療法・看護ケアを実践することである。

二つ目は、在棟日数を短縮するために、退院調整に係る前方・後方連携、患者・家族教育の取り組みを強化することである。また、在棟日数が短くなると、稼働率が低下するため、新規入院患者の確保も重要となる。

この制度の導入が、全国の回復期リハビリテーション病棟に与える影響はまだわからない。

しかし、今後の医療政策において、回復期リハビリテーション病棟ではADLの改善と在棟日数の短縮が、さらに推進されていくことは、明確になったと言える。