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認知の歪が、PT・OT・STのキャリア開発を阻害する

アーロン・ベックが開発した認知療法では、「人間の認知が行動や感情に影響を与えている」と考えている。

つまり、「行動や感情の裏には認知がある」ということである。

キャリアカウンセリングでは次のような言葉がクライアントから聞かれることが多い。

理学療法士という仕事は将来性がなく、今後続ける価値もない

学会発表をしていないから自分は全く優秀ではない

作業療法士の賃金が下がってきていると聞いたので、この仕事はもう価値がないですね

言語聴覚士は理学療法士、作業療法士と比較して職域が狭いので今後やっていく自信がありません

修士号を取得したので、もうこれからは安泰だと考えています

これからのことはすべて「認知の歪」である。

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認知の歪みには、6つの例があり、「ベーシック・ミステイク」と呼ばれている。

6つのベーシック・ミステイク
1.選択的抽出  文脈の中から一部だけを取り出し、全体の状況は把握せずに判断すること

2.恣意的推論  証拠がない、あるいは正反対の証拠があるにもかかわらず、否定的な結論を出してしまうこと

3.過度の一般化 一部分だけを取り上げて、すべての事柄に当てはめる

4.拡大解釈や過小評価 失敗の拡大解釈、成功の過小評価

5.自己関連付け わずかな情報を自分に関連付ける

6.分極化思考 白か黒か、両極端に考えること

殆どの人は、ベーシックミステイクの罠にはまっている。

認知が歪んでいると行動に相当な制限がかかる。

こんなことをしても失敗するだろう
こんなことをしたら周りから嫌われるだろう
周囲からバカにされるなら、行動を起こさないでいよう

このように行動が制限されると、人生や仕事には変化が起こりにくい。

そうすれば、結局のところ、自分自身のキャリアは開発されずに、ずるずると同じ日々を繰り返していくことになる。

自らのキャリア開発の責任は自らにある。

よって、自らが認知の歪に気づかない限り、行動が惹起されることはない。

みなさんには、認知の歪はないだろうか?

今一度、考えていただきたい。