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起業という働き方
その1 「志」はあるか?

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が自身の知識や経験を活かして起業することが珍しくない時代となった。

地域包括ケアシステムが推進される時代では、リハビリテーションの役割は大きいため、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の起業が期待されているといっても過言ではない。

しかし、起業をすれば誰でも成功するものではない。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、リハビリテーションに関しては学習をしてきたが、起業に関しては全くの素人であるのが現状である。

「成功か、失敗かは本人が決めること」という声が聞こえてきそうであるが、「運転資金」が回らなくては起業活動が継続できないのが現実である。

ビジネスや事業は綺麗ごとだけでなく、利益がでなければ継続できない。

継続できなければ、「社会貢献」ができないため、結果、起業としては成功したとは言えない。

起業をする人は、概ね次の二つのタイプに分けられる。

1)今の組織が嫌になり、退職することになり起業を選択する
2)自らの力を試してみたいと考え、起業する

どちらかのタイプ、あるいは混在したタイプの方が、起業を選択する。

いずれのタイプであっても、「起業」は「起業」であり、「起業」に必要な事柄を実践しなければ、「起業」は失敗する可能性が高い。

したがって、起業の動機はどうであれ重要なことは起業の準備と手順である。

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起業には「志」が必要

起業に必要なものは、「志」と言われる。

「志」と言われても、正直、ピンとしないのではないだろうか?

「志」をわかりやすくいうと、顧客に提供するサービスへの情熱と使命感である。

情熱と使命感があるか、どうかを図る方法として、「明確な敵」がいるかどうか?を考えると良い。

あなたがやりたい事柄、すなわち事業は、どのような「敵」を倒したいのだろうか?

例えば
老老介護により要介護高齢者のQOLが低下しているという現状
リハビリテーションサービスが提供できないことにより、ADLが低下している高齢者が多い地域
生活習慣病の予防ができていないため、若くして脳卒中に罹患する人が増加している現状
などが、「敵」として挙げられる。

「敵」は、野放しにしておくと社会にダメージを与え、人間社会を質の低いものにしていく。

「敵」と戦うという高尚な目的で行う事業は、「情熱」と「使命感」に溢れている事業と言える。

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価値提供と利益

「情熱」と「使命感」に基づく事業が展開できれば、かならず顧客に対してなんらかの価値提供ができている。

価値提供をすることができれば、価値を受け取った顧客から報酬を得られる。

報酬が多くなればなるほど、利益が確保が可能となる。

事業は利益を出してこそ存続が保証される。

そのためには利益を継続して発生させなければならない。

しかし、「情熱」と「使命感」を忘れて、「利益」の確保のみに傾注すると起業の目的が薄れてしまい、次第に事業は衰退していく。

よって、起業家は「情熱」・「使命感」・「利益」は常にバランスよく考える必要がある。