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2015年12月25日中央社会保険医療協議会 総会におけるリハビリテーション関連協議 その1(診療側意見)

2015年12月25日に開催された中央社会保険医療協議会 総会にて、2016年度診療報酬改定に関する意見交換が行われた。この日は診療側の委員より、本改定における意見が提示された。リハビリテーションに関する意見も数多く出ており、PT・OT・ST未来ミッションではその内容について掲載をしていく。

今回は維持機リハビリテーション、リハビリテーションの算定要件、廃用症候群に関する意見を掲載する。

リハビリテーションに関する診療側の意見
(1)維持期リハビリテーションの継続
平成28年4月1日以降も医療によるリハビリテーションが必要な患者が数多く存在する。一方、介護保険でのリハビリ提供体制の整備が不十分であるため維持期リハビリテーションの算定を引き続き可能とすること

PT・OT・ST未来ミッションの解説
厚生労働省は2016年度改定で、介護保険被保険者の外来リハビリテーションは算定日数が超えた場合は、原則、介護保険へ移行を行いたいと考えており、診 療報酬上の仕組みを導入する。しかし、患者や医療現場からの聞き取り調査において、介護保険への移行に関する診療システム上の不備などが多数、指摘されて いる。そのため、引き続き、介護保険被保険者に対して医療保険を用いた外来リハビリテーションの存続が希望されている。

(2)リハビリテーションにおける算定要件の緩和と一物二価の解消
施設基準、人員配置等の要件が同じである脳血管疾患等リハビリテーション(II)と運動器リハビリテーション(I)の点数の格差を是正

PT・OT・ST未来ミッションの解説
運動器Ⅱは170点、脳血管Ⅱは200点となっている。同じリハビリテーションを行っているのに点数が違うことに対する現場からの反発があり、両方とも200点にする是正策が希望されている。

(3)廃用症候群のリハビリテーションの見直し
心大血管リハ料、呼吸器リハ料、がん患者リハ料などの施設基準を有していないと、心
不全、肺炎、がんなどによる廃用症候群が算定できないことの是正

PT・OT・ST未来ミッションの解説
2014年度改定にて廃用症候群の算定において、廃用症候群の原因が疾患別リハビリテーション料の疾患に当てはまる場合は、該当する疾患別リハビリテー ション料で算定するというルールが導入された。したがって、心不全やがんなどが廃用症候群の原因である場合は、心大血管リハ料やがん患者リハ料の施設基準 を有していなければ算定ができないことになっていた。このため、医療現場では、廃用症候群のリハビリテーションを積極的に行うことができないという問題が 生じていたため、是正策が希望されている。