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2016年度診療報酬改定 要チェック!リハビリテーション大項目

2016年度診療報酬改定の概要が明らかになった。

リハビリテーションの項目に関しては、4つのキーワードごとに様々な制度改定が行われる。

キーワード1 早期からのリハビリテーション
1.初期加算・早期加算の算定要件等の見直し
2.ADL維持向上等体制加算の施設基準の見直し

ADL維持向上等体制加算は施設基準の人的要件とプロセス要件が変更され、点数も増加した。セラピストの少ない医療機関や入院患者数が多い急性期病棟において、セラピストがリハビリテーションに関連するマネジメントを他職種と協同して行うことで、廃用症候群や褥瘡を予防することが本加算の目的である。前回の診療報酬改定に引き続き、本加算が評価されたことから、国は急性期病院の在院日数短縮にはリハビリテーションの視点が不可欠と考えていると言える。

キーワード2 質の高いリハビリテーション
1.回復期リハビリテーション病棟におけるアウトカム評価

質の低い回復期リハビリテーション病棟は提供した7単位以上は入院料に包括されることになった。回復期リハビリテーション病棟は整備目標病床数を超えており、いよいよ淘汰の時代に入ったと言える。しかし、今回定められたFIM運動項目の改善度合いや在棟日数要件が、どの程度の回復期リハビリテーション病棟に影響を与えるかは定かではない。むしろ、本改定の影響を材料とし、2018年度診療報酬改定でさらに厳しい制度が設定されるだろう。

キーワード3 多様な状態に応じたリハビリテーション
1.摂食機能療法の対象の明確化
2.廃用症候群リハビリテーション料の新設
3.心大血管リハビリテーション料の施設基準の見直し
4.運動器リハビリテーション料の評価の充実
5.リンパ浮腫の複合的な治療等

高齢者の入院患者が急増しており、入院医療では摂食・嚥下障害・循環器障害・廃用症候群などの高齢者特有の合併症への対応が大きな課題となっている。主たる病気が緩和したとしても合併症が入院期間を延長させる要因になっている。今回の改定では、高齢者特有の問題にリハビリテーションが対応できるように、弾力的な制度が導入されたと言える。

キーワード4 目標を意識した戦略的なリハビリテーション
要介護保険被保険者の維持期リハビリテーションの介護保険への移行

算定上限日数を超えた要介護保険被保険者が医療保険でリハビリテーション行う場合、過去最大の疾患別リハビリ料の減算が行われることになった。また、要介護保険被保険者に対して、医師が患者のニーズやリハビリテーションの方針を確認することを評価する目標設定支援等・管理料を算定しない場合にも、さらなる疾患別リハビリ料の減算が行われることになる。
今回の改定は、要介護保険被保険者のリハビリテーションを積極的に行っている医療機関に対し、介護保険リハビリテーションへの移行を迫る最後通告となった。

質の高いリハビリ

2016年3月4日 厚生労働省 資料