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2018年度介護報酬改定 リハビリテーションの破壊的イノベーション 訪問介護による自立支援

2018年度介護報酬改定では、在宅リハビリテーションの破壊的イノベーションが盛り込まれている。

破壊的イノベーションとは
従来の価値基準の下では従来製品よりも性能を低下させるが、新しい異なる価値基準のもとでいくつかの優れた特長を持つ新技術のことである。

いくつかの優れた特長は低価格・シンプル・使い勝手のよさなどであることが多い。

破壊的技術は優れた特長を有しながらも従来の価値基準では性能的に劣るので主流市場では地位を得られない。

かわりに破壊的技術の優れた特長を高く評価する、小規模で新しい市場を創出することになる。(Wikipedia)

つまり、高性能な商品ではなく、若干品質は落ちるが市場ニーズを十分に満たすことができれば、一定規模の市場を獲得し、最終的には市場を席捲してしまう可能性があると言える。

ニンテンドウDS・スマートフォン・ディーゼルエンジン・ウォークマン・ネット保険などはすべて破壊的イノベーションの事例である。

この破壊的イノベーションが在宅リハビリテーションに導入される。

2018年度介護報酬改定にて、在宅生活における自立支援を訪問介護の役割として、介護報酬で誘導していくことが明確になっている。

訪問介護が在宅にて生活の自立を促すような取り組みを行ったときは、生活援助ではなく身体介護でレセプトを算定してよいという仕組みが推進される(下図)。

見守り的援助

介護給費分科会 平成30年1月26日資料

以前より、この制度はあったものの活用がされていなかったため、改めて2018年度介護報酬改定で推進することになった。

つまり、訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションで行っている在宅における活動・参加の支援が一部訪問介護にエンパワーメントされていたということである。

今まで、自立支援に関してアドバンテージを有していたセラピストであったが、この破壊的イノベーションにより、自立支援、特に、活動・参加に対するアドバンテージは揺らいでいる。

診療報酬・介護報酬はセラピストの雇用を守るためにあるのではなく、低コストで質の良い医療・介護を提供するために存在する。

したがって、いつ何時、セラピストに対して破壊的イノベーションが起こるわからない時代である。