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PT・OT・STが知っておきたいターミナルケア その1

ターミナルケアとは、死が間近にせまった終末期(ターミナル期)に提供されるケアのことを言う。

本人の意思や希望を尊重しながら、本人の感じる身体的・精神的・社会的・霊的な痛みを緩和し、自然なかたちで苦しみを最小限にして最後を迎えられるように支援する。この4つが由来の痛みをまとめてトータルペインと言い、4つの痛みをコントロールすることが重要である。

トータルペインという考え方

身体的苦痛
痛み・全身症状・日常動作時の痛み

社会的苦痛
経済的な問題・仕事上の問題・家庭内の問題

精神的苦痛
不安・いらだち・うつ状態

スピリチュアルな苦痛
生きる意味への問い
死の恐怖
自責の念

地域包括ケアシステムにおいては、自宅や病院だけでなく認知症グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、老人保健施設、有料老人ホームなども終の棲家として想定されており、以前よりターミナルケアに参加する理学療法士・作業療法士・言語聴覚士も増えてきている。

医療と介護の役割
ターミナルケアには、医療と介護に次のような役割があります。

医療
1.回復の可能性を見極めて、生命予後を予測する
2.家族や介護者から生活に関する情報を癒えて診断・治療の方針を決定する

介護
1.病態の予後予測や変化に対する介助方法などを検討する
2.利用者の日常生活の情報を医療側に伝達する

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尊厳の重視と意思決定の支援
ターミナルケアでは尊厳の重視と意思決定の

1.尊厳の重視とリビングウィル
リングウィルは、ターミナル期にどのような医療や介護を望むかという本人の意思表明のことである。本人の尊厳を重視するためには、可能な限り事前にリビングウィルを確認しておくことは重要である。

2.介護職や関係者によるその人らしい暮らしや生き方の支援
リビングウィルを聴取できない場合は、介護職、家族、介護支援専門員、セラピスト、看護師等が利用者と接する中で得たその人らしい暮らしぶりや生き方からその人の意向を推測し代弁する役割が求められる。

3.コンセンサス・ベースド・アプローチ
重度の認知機能障害や意識障害を有する利用者の場合、家族、医療関係者、介護関係者、介護支援専門員の話し合いにより、ターミナルケアに関する合意形成を図り、方針を決定する。
これをコンセンサス・ベースド・アプローチと言う。