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PT・OT・STが知っておきたいターミナルケア その2

ターミナル期においては種々の症状が顕在化してくる。

少しでも苦痛を改善させるためには、医療・介護従事者のスキルが重要となってくる。

ターミナル期のケアの特徴は6つに分けられる。

1.食欲が低下し、体重が減少する
可能な限り食事量を維持するが、量だけではなく質も重視する。
食べたいときに食べられるように支援する。
嚥下能力の評価や食形態について支援を行う必要がある。

2.口腔機能や呼吸機能低下による誤嚥性肺炎
口腔ケア・嚥下機能維持・呼吸機能維持などが重要となる。
また、こまめな体位交換や肺のドレナージなどのケアが効果的である。

3.便秘になりやすい
腹部のマッサージや座位姿勢などで排便を促すことが重要である。
看護師による敵便や浣腸なども必要である。

4.意欲や活動量が低下する
状況に応じて、本人の意欲に合わせて活動を支援する。
トランスファーや車椅子シーティングなどの技術を用いて、臥床状態から離脱する機会を提供する。
起立性低血圧や意識レベルの低下を防ぐ意味でも、座位保持は重要である。

5.体調不良が多くなる
低血圧・痛み・頭痛・腰痛・倦怠感・浮腫などが生じやすくなる。
座位保持や拘縮予防などを行い全身の血流を促す。
適時、医師と連携し、必要に応じて鎮痛剤の使用を行う。

6.褥瘡が発生する
体位交換・ポジショニング・低栄養予防・拘縮予防などを行い、褥瘡の発生を最小限とする。

以上のように、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のスキルはターミナルケアの時期にも有効である。

しかし、一般的に理学療法士・作業療法士・言語聴覚士はADLや活動性が上がっていく患者・利用者を前提とした知識や経験が多いことから、ターミナル期におけるリハビリテーションはまだ一般的ではないと言える。

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死後の対応

在宅療養中に心肺停止などが生じり、万一息を引き取ってしまった時は、直ちにかかりつけの医師に連絡する。

医師が確認して死亡を宣告しない限り、公式に死亡とは認められないので注意が必要である。

かかりつけの医師によって死亡が確認されたら、死亡診断書を作成してもらう。

自宅での死亡で救急車を呼んでしまうと、警察にも連絡され、不審死扱いとなり検死が行われることになるので注意が必要である。