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PT大沼俊博の臨床家ノート 動作分析と感覚検査 (寝返り、起き上がり動作)

我々が臨床にて感覚検査を実施するまでの流れとして、姿勢・動作分析を行い、そのうえで抽出した感覚障害の仮説に対して検査を実施するプロセスがあります。

今回は脳血管障害片麻痺患者さんの特徴的な姿勢・動作観察から考えられる感覚障害に対する検査の抽出例を示させて頂きます。

背臥位から非麻痺側へ寝返りや起き上がりを行う際、麻痺側上肢が肩関節伸展位で背側に残ることがあります。

このとき、麻痺側肩・肘関節の深部感覚障害や上肢の触圧覚などの表在感覚障害が問題の仮説として挙げられるでしょう。

また麻痺側に寝返るときや起き上がる際、麻痺側上肢が体幹の下敷きになることがあります。

この際、麻痺側上肢における触圧覚の表在感覚障害と共に、麻痺側上下肢の随意運動が困難な場合には麻痺側上下肢各関節の深部感覚障害が考えられます。

動作分析に基づく感覚検査では、動作を困難にしている意味を理解し、運動療法につなげるために検査を実施します。

理学療法士、作業療法士が問題となる動作を改善するために行う感覚検査、その意味を我々が行う運動療法につなげていきたいですね。

執筆者
大沼 俊博 PT, M.S. (Health Sciences)
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六地蔵総合病院 リハビリテーションセンター 副センター長
関西医療大学 保健医療学部 理学療法学科 助教
関西理学療法学会 理事
関西理学療法学会 神経疾患理学療法 認定講師
関西理学療法学会 基礎理学療法 認定講師
株式会社WorkShift セミナー事業部