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PT大沼俊博の臨床家ノート 姿勢・動作分析 (その1)

脳血管障害片麻痺患者さんへのアプローチを行う際、姿勢・動作分析は必須の条件となります。

今回は立位姿勢を矢状面から特化して観察した際のお話です。

麻痺側足関節が背屈可動域制限により、底屈位を余儀なくされている患者さんがおられるとします。

足関節が底屈位で足底接地をしている場合、下腿は後傾します。

下腿が後傾している状況にて膝関節が屈曲しますと後方へ倒れてしまいますので、決してそのような肢位はとらないでしょう。

そこで膝関節は伸展位となります。

下腿が後傾して膝関節が伸展位、これにより大腿を含め下肢自体が後方に傾斜しています。

このときに股関節の肢位はどうなるでしょうか?

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股関節屈曲伸展中間位ですと、そのまま後ろに倒れようとします。

そこで必然的に股関節は屈曲位になると後ろに倒れなくてすみます。

股関節が屈曲位でありますと、骨盤を含む体幹は前方に傾斜します。

これに対し胸腰椎移行部を伸展させて後方へ立ち直り、姿勢保持を成立させるというストーリーが考えられます。

今回のお話では機能障害の1番は足関節の背屈可動域制限となります。

脳血管障害片麻痺患者さんではもちろん膝関節や股関節、体幹にも機能障害が考えられることでしょう。

しかしながら上記の状況から解釈を進めた場合、足関節からアプローチを行わないと立位姿勢の改善にはつながらないことになります。

姿勢・動作分析において問題点のストーリーを考え、問題点の上位に対してアプローチを実践いくことが臨床では必須になると考えています。